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クリエイター名 |
蒼木裕 |
サンプル
+ 本日飴模様 + ※ ほのぼの恋愛系
こつん。
「いてっ」 「いっ!」
買い物も終わりアパートに帰ろうとしていたルド・ヴァーシュとザド・ローエングリンの頭に突然何かが頭にぶつかった。 一体何が当たったのだろうかと視線を下げれば其処にはキャンディーが二つ。 先程まで無かったそれが自分の頭に当たったものの正体であることは明白。だが一体何故それから降って来て――? 疑問に思って顔を上げた瞬間。
「きゃああ、そこどいてー!!」
急に空から落ちてくる誰かの人影。 そして。
ばらばらばらばらばらっ!!
何かが散らばる音。 と。
「ん、っぐ!?」 「んぅ!?」
口の中に飛び込んできた小さな「何か」。 しかも思い切り飲み込んでしまうというおまけ付き。喉を通って一直線に胃の中に落ちていくそれはすでに吐き戻す事が叶わない。一体何を飲んでしまったのだろうかと辺りを見わたせばそこには包装紙に包まれていない飴玉が太陽光を浴びてきらきらと輝いていた。 そしてその傍には小さな女の子の姿がある。 少女は二人の姿を見ると慌てて立ち上がり、そして服を掴んでがくがくと二人同時に揺さぶってきた。
「い、今飲み込んじゃった!? 二人とも今飲み込んでたわよね!?」 「あ、ああ、飲み込んでしまったが……もしかして毒?」 「どく!? 死んじゃうー!!」 「毒じゃないもん! 惚れ薬だもん!」 「ああ、毒じゃなくて惚れ薬――……って、は!?」 「こっち、早く! 今すぐ解毒剤作らなきゃ! 早くこっちに来て!」 「お、おい、ちょっと待って」 「そうだよ、おちついてよ。飴飲み込んじゃっただけだよ!?」 「駄目! 待てない!」
少女はそう言って腕を引っ張り、そのまま相手を巻き込んで『転移』する。 ぐにゃりと世界が揺れ、二人は眩暈にも似た眩みを感じた。
気が付けば誰かの家の前。 海辺に面した屋敷の前に立っているのは一人の青年。彼は腕になにやら植物の入った笊(ざる)を抱えており、自分達の姿を見ると「おや」と一言漏らした。
「キョウにぃさまー! この人達にうっかり売ってもいない惚れ薬を飲ませちゃったの! 早く解毒剤を作らなきゃ!」 「おかえりなさい、ケイ。ホワイトデーだからって色んな世界に行商に行っていたんじゃないですか」 「……て、転移に失敗して、この人達の上に出ちゃって飴をばらまいちゃった」 「おやおや、似たような事を言って連れて来た人が他にもいらっしゃったような」 「うー……どうせまだまだ見習いだもん! お小言は後できくもん! というわけで、この人の体質に合わせた解毒剤を早く作って、キョウにぃさまー!!」 「確か先日作った飴型の惚れ薬は色別に効き目が違ってましたよね。とにかくこの人の髪の毛と裏の畑から幾つか薬草を摘んで来て……ああ、立ち話もなんですから中にどうぞ」
そう言われ皆で中に入る。 室内には所狭しと書籍が積み重ねられ、空間を圧迫していた。だが応接間は綺麗に片付けられており、ソファに座るように促される。座り心地は悪くない。
「では大事な質問になりますが、貴方は何色の飴を飲んだんですか?」
対面のソファに座った青年と少女。彼らは後程二人にキョウとケイと名乗る。 長い黒髪を項辺りで止め、前に垂らした青年――キョウは柔らかく微笑みながら訪問者に問いかけた。
■■ ルド・ヴァーシュ ■■
「飴の雨、――確かに一瞬カラフルで綺麗だとは思った。思ったんだが……迂闊だった」 「うちの子がすみません。ご迷惑を掛けてしまったようで……あ、解毒剤代はもちろんいりませんのでそこは安心して下さいね」 「いや避けられなかったのはこっちの責任だ。まさか晴天の日に食べる方の飴が降って来るなんて誰も思わないだろう?」
ルドはキョウの研究室にて自分とザドの髪の毛を数本手に持ちながら辺りを見渡す。 研究室というだけあってそこにはフラスコなどの実験器具が所狭しと並んでいる。屋敷の中に入った時にやたらと本が多い場所だと思っていたがそれは研究室も同じ。ただほんの少し机の上は控えめだっただけで。 部屋には本棚もあるし、その棚の中にもびっちりと大量の書籍が並べられているが、この屋敷に存在する本の殆どは棚に並べられる事を諦められたようだ。
「えーっと貴方が飲んだ色は黄色なんですよね」 「ああ。確か飲み込む瞬間見えた色は黄色だった。それは間違いない」 「………………、そう、ですか」 「……あの、沈黙の意味を尋ねても良いだろうか?」
飴の色を答えた瞬間、キョウの表情が複雑そうに変化するのを確かに見た。 だがそのキョウはすぐに笑顔を浮かべ首を振る。その意味が分からずルドはますます首を傾げた。
「ルドさんはザドさんの事はお好きですか?」 「好きだが……それとさっきの沈黙とは一体何の関係がある」 「いえいえ、うちのケイが作った惚れ薬は恋愛で悩んでいる人達にのみ売るという条件で行商に行かせたんですよ。ですからもしルドさんとザドさんが、こほん。つまりですね、恋人なら飴の効果を知ってみるのも良いかもしれませんよ」 「……その効果を知らないんだが」 「ですからご自分で体験してみては如何でしょうか、と」
にっこり。 何故だろう。その笑みが意味深に見えるのは。 ルドは自分が若干押されるような気配を感じながら自分の腹部を何気なく見下ろす。彼らが言うには飴の効果が発動するのは個人差があって、大体三十分ほどで大抵の人が「惚れる」らしい。 色によって様々な効果があるということだが……ルドもザドも未だに自分達が飲んだ飴の効果を知らない。
「――さん、ルドさん」 「っ、あ、すまない。ぼうっとしていた。なんだろうか」 「準備が出来ましたので髪の毛を頂きたいんですけれど良いですか?」 「ああ、こっちの長い髪が俺。こっちの短いのがザドのだ」 「ザドさんが飲んだ飴の色はピンクですよね。はい、では確かに受取りました」 「じゃあ俺は薬草を取りに行っているザドとケイさん達のところに行くかな。――あ、だがやはりその前に効果を教えてくれないか。そうでないとどうも気持ちが落ち着か、な……」
ルドはキョウに髪の毛を手渡すとその場を後にしようと背を向けたが、途中で気が変わり唇を開く。だが紡いでいた其れは途中で途絶えた。 急に目の前が白く霞み、頭の中が何かに襲われる。 例えて言うならば戦闘時に怪我をした際に経験した事のある貧血のような……身体が餓える、ような。
ふら、と体が揺れる。 バランスが取れなくなって慌てて近くの壁に手を付いて倒れるのを防ぐが――。
欲しい。 欲しい。 欲しい。 欲しい。
頭の中が――――欲望で、満たされていく。
欲しい。 欲しい。 欲しい。
今すぐに。 誰でもいいから。 この手の中におさめて。 優しくするから。 だから。 だから。
頭の中で渦巻く欲望。 自分の言葉なのに、自分ではない。可笑しい。欲を感じているのは確かにルド自身であるのに、ルドは頭の隅でそんな自分を冷静に見ていた。激しい欲求が身を襲う。
「ルドさん?」
言葉が切れたルドを不思議そうに見るのは髪の毛を擂り鉢の中に置き、蓋を閉めたばかりのキョウだった。 小刻みに震えるルドの姿を見たキョウは其れが薬の効果によるものだと一瞬で理解した。だからこそ素早く身を引く。それはほんの一歩分だ。だけどその一歩分をルドはあっさりを埋めると、キョウの手をぎゅっと掴んだ。
ルドは握り込んだキョウの手を見下ろす。 したい。 愛しさを口にして、この手に――捕らえて、……抱き寄せて、して、しまいたい。
押さえられない気持ち。 押さえようとしても無理やり引き出される欲望は決して抱いてはいけない欲求。苦しい。誰かに触れたくて堪らない。だけどそれを今この場に居ないザドにぶつける事が出来なくて。
「キョウさん……どうしよう。欲しい」 「いえいえ、私に訴えられても」 「この湧き上がる気持ちをどうしたら良い?」 「いえいえいえ! 私にはそういう趣味はありません!」 「優しくする」 「優しくされても困ります」 「じゃあ、よくする。飴の様に、溶かすくらい」 「明らかに深読み推奨な言葉は控えて下さい。貴方にはルドさんがいらっしゃるでしょう?」 「キョウさん、お願いだ。とても愛しいんだ。せめて、手だけでも許してくれないか」 「はーい、お外の空気を吸ってらっしゃーい!」
ぐるぐるぐる。 そんな風に考えている間に、ぽいっと。 それこそ犬猫でも放り出すように意外と力持ちだったキョウに体を反転させられ、そのまま背中を押されて部屋から放り出されてしまった。 ぶすぶすと煙でも出そうな程内側で燻る欲求は未だ収まらない。 否――始まったばかり。
「あ、屋敷から出てはいけませんよ。今の貴方は『キス魔』なんですから街の人に迷惑が掛かってしまいます」
戸を閉める直前、彼はルドに一言忠告する。 その言葉に彼は自分が飲んだ飴の効果が何であるか知った。
■■ ザド・ローエングリン ■■
ぷち、ぷち。 ザドとキョウは屋敷の裏に存在する畑から必要な薬草を採取する。キョウが二人に手渡したメモには必要な薬草の名前と特徴が書かれている。それを二人は必死に確認しながら必要な量だけむしっているのだ。
「ケイちゃん。この畑、薬草しか生えてないのー?」 「ううん、お花も植えてたりするわよ。ほら、そこにラベンダー」 「ら、?」 「ラベンダー。あの紫の花のことよ。ハーブティーにしたり、アロマキャンドルの香り付けにしたりと色々使える花なのよ」 「キョウさんとケイちゃんはお薬屋さんなの?」 「そうね。そんな感じだわ。でも本当の役割は『案内人』よ。この屋敷に来る人達に必要なものはなにか教えてあげたり、時には作ってあげたりと、道を示してあげる役割を担っているんだけど……」 「ど?」 「あたしはまだまだ見習いなのよ! だから失敗も多いのよ! ……だから、キョウにぃさまに今回も迷惑を掛けちゃったんだわ」
今まで元気よく受け答えしていたが、今回の一件を思い出すと彼女はしゅん、と大人しくなる。 だけどそんな彼女を見たザドはぽんっと自分の胸を叩いた。
「だいじょーぶ! だって解毒剤作ってくれるって笑っていってくれたもん!」 「キョウにぃさまはとっても優しいもの」 「でもにこにこしてたよ。嫌ってかんじじゃなかったもん。大丈夫! ね?」 「うー……」 「ぼくもね、ルドにいっぱいいっぱい、迷惑かけてる。でもぼくルド好きだから、そばにいたい。そばにいさせてもらえるって、とてもすごくて、温かくて、嬉しいことなんだ。本当にね、いやって人はみぃーんなどこかで分かっちゃうよ。だからだいじょーぶ! ほら、ぼくも今何にも変なかんじしてないし!」 「でも」 「へへ、ケイちゃんは心配性なんだねー」
ぷちぷち。 穏やかに薬草をむしるのはザド。 ぶちっ、ぶちっ! 若干勇ましくむしるのはケイ。 その対照的な行動が今の二人の心中を如実に表していた。やがてケイは自分のミスで面倒ごとに巻き込まれたというのに、明るく接してくれるザドに和み次第に手の動きも穏やかになってくる。そう、起こってしまった事は仕方がない。ならば今後は今回の様に他人に迷惑を掛けないように気をつければいいだけの話。
「あ」
不意にザドが一音漏らす。 同時に胸元を押さえる様子にケイは自分の中で血が下がる音を聞いた。摘み取ったばかりの薬草を見下ろし、それが解毒剤を作るに足りる量だと確認するとザドの手を取り慌てて立ち上がった。
「ケイ、ちゃん?」 「早く屋敷の中に入って! ほら、早く!」 「ねえ、なんだかむずむずしてきた」 「ぅ、そ、それは薬の効果が出てきちゃったのよ!」 「ねぇ、そういえばぼくまだ飴の効果聞いてな――」 「大丈夫! キョウにぃさまがぱぱっと解毒剤を作ってくれるから! そうしたらそのむずむずも治まっちゃうんだから!」 「ケイちゃん、なにかごまかそうとし」 「してないもん!」
ザドの言葉を遮りケイはまるで相手に噛み付くかのように否定する。 だがそれは明らかに「誤魔化している」。屋敷の中に引き連れられればザドの内側から湧くものは更に強くなって。
「どうしよう……したくなってきちゃった」 「ひぃっ! あたしは駄目っ! あたしにはキョウにぃさまがいるんだから駄目!」 「ちょこっとだけ、だめ?」 「だめー!!!」 「一回だけ」 「だめっ」 「いっしゅんだけ」 「いやー! キョウにぃさまー!!」
欲しい。 欲しい。 欲しい。 欲しい。
頭の中が――――欲望で、満たされていく。
欲しい。 欲しい。 欲しい。
今すぐに。 誰でもいいから。 この手の中におさめて。 優しくするから。 だから。 だから。
ザドの頭の中で渦巻く欲望。 両手が何かが欲しくて、もがきそう。正しくは今片手はケイに掴まれているから、もう一方の手がむずむずする。この手で、今、目の前を歩いている女の子を――。
だけど、駄目。 駄目だとザドは自制する。この欲求をぶつけるべき相手は彼女ではない。じゃあ、誰ならば? どくん。 心臓が高鳴る。相手なんて、決まってる。――したい、相手なんて、決まっているのに。
やがて研究室の前までやってくるとケイは繋いでいた手を離す。 そして二つに括られた髪を揺らしながらくるりと振り返り、びしっと人差し指をザドに突きつけた。
「ザド! あたしはキョウにぃさまと一緒に解毒剤を作るから応接間に居て! いい、屋敷から出ちゃ駄目よ! 今の貴方は『抱きつき魔』なんだから!」
その眼は本気と書いてマジと読む勢い。 もちろんザドは叫ぶ彼女に逆らえるはずはなく、ぶんぶんと首を縦に振った。
■■ 応接間にて ■■
そして現在。 運がいいのか、悪いのか。彼らは二人きりだった。
彼らは人一人分の距離を開きながら同じソファに腰を下ろしている。 途中ケイが気を利かせて紅茶とクッキーを持ってきてくれたが、それを口にするよりももっとしたい事が彼らの中で渦巻く。
ルドは――口付けたくて。 ザドは――抱き締めたくて。
堪らない。
「「あの」」
同時に声を出した。 出したら可笑しくなった。どうしようもなく、可笑しくて可笑しくて。 顔を合わせたら、
「「したい」」
欲望を口にしてた。
ザドは靴を脱ぎ捨てソファの上に乗るとルドに向かって両手を伸ばす。二人は相手の効果が何であるかは知らない。だけど眼を見れば同じ様に何かに餓えている事が――耐えている事が分かって、それが決して怖いものではない事が伝わったのだ。
「こら、ザド。どうして抱き締めるんだ。そんな風にくっつかれたら自制出来ないだろう?」 「ん、んっ。でもしたいんだもん。ルドのこと抱きたいよ。ぎゅぅうって、したいの。ほら、普段は頭いっこぶんルドの背が高いのだけど、いまはぼくが見下ろしてるんだよ」 「ああ、なんだか新鮮だな。とても……不思議な気持ちになる」 「ルド、ルドもぼくのことぎゅぅってしたい?」 「いや、俺は……」 「して、いいよ。ルドのしたいこと、して」 「っ……そんな表情されたら歯止めがきかなくなるだろ」
上から見下ろすザドの顔は何故か切なげ。 下から見上げるルドの顔はどこか苦しげ。
二人とも分かっている。 これは薬によって無理やり引き出された――いわば、捻じ曲げられた欲求だ。きっかけと言葉を変えれば可愛いのかもしれないけれど。
ルドは片手を持ち上げそっとザドの頬に触れる。 優しく、頬に掛かった髪の毛を上げるともう一方の手を今度は項へと置き、相手を引き寄せる。
ちゅ。 小さな音が耳に入る。それはルドがザドの額に口づけを落とした音だ。 ちゅ。 もう一つ。今度は鼻先に落ちた音。 それから両方の頬にも一つずつ。
「はぁ、……好きなだけ、していいよ。ぼく、キス好きだよ」 「ザド……すまない」 「でも、ぼくだけにして欲しいな。ぼくにだけ……して」 「さっき危うくキョウさんに迫ってしまうところだった。ケイさんの薬の凄さを思い知ったよ」 「……して、ないんだよね?」 「ああ、してないよ」 「良かったぁー!」
えへへ、と満面の笑みを浮かべながらザドはルドに抱きつく。 体重を掛けた抱擁には流石のルドも吃驚し、そのまま半ば押し倒されたような格好になってしまう。ごろごろとまるで猫かなにかのように懐いてくるザドの背中に手を回し、ぽんぽん叩いてやる。それが心地良くザドはもっとと強請るように腕に力を込めた。
「ぼくもね、ケイちゃんにだきつきたくなっちゃったけど……でもね、したかったのはルドだけだから」 「……なんだか、恥ずかしいな。でもお前の腕の中も心地良い」 「普段はルドがぼくをぎゅーってしてくれるんだもんね!」
くっ付けばくっ付く程ザドの欲求は満たされていく。 ピンクの飴――つまり「抱擁したくなる薬」を食べたザドの欲求はこれで充分消化出来るのだ、が。
だけどルドはそうではない。 もっと、もっとと強請る自分の声が脳内を侵す。額、鼻先、頬――だけじゃ、駄目なのは「キスがしたくなる薬」だからだろうか。 してもいいだろうか。 それとも、まだ子供だからと自粛するべきだろうか。 いや、少しずるいかもしれないが此処は一つ――。
「ザド」 「なぁに、ル――んっ、!?」
薬のせいにして唇を塞いでしまう事が、最善な気がした。
■■ 覗いてますが、何か ■■
一方、その頃の応接間の前。 扉を僅かに開いてそっと中を覗く二人の姿。
「……」 「…………」 「…………ケイ」 「…………キョウにぃさま」 「「入れない」」
見えない結界でも張られているかのようにキョウとケイは中の二人に声を掛けれずにいた。 解毒剤はとっくに出来ているのだけれど、途中から良い雰囲気になり、かつ無理やりではなく同意で互いの欲望を満たし始めた二人にそれは必要なのだろうか。
「キョウにぃさま、あたしにもして!」 「はいはい。ケイ、大好きですよ」 「あたしもキョウにぃさまが大好き!」
キョウはケイの頬に唇を落とし、ケイはキョウの唇に唇を重ねた。
→ ハッピーエンディング&ハッピーホワイトデー!
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