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クリエイター名 |
ヒゲもっこふ |
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映画紹介文[ 今日の映画館 ]
さて、小生は映画が好きである。 そこで、この日記では「最近見た」あるいは、 「何か突如想起した」作品をコメントしていこうと思うのである。
■ レモニー・スニケットの世にも不幸な物語 ■ 仲睦まじい三人姉弟妹。姉は発明好き、弟は読書好き、末の妹は…。 まだ幼くはあったが、それぞれに幸せの意味は噛み締めていた。 そんな矢先、三人姉弟妹のもとに予期せぬ悲報が舞い降りる。 踊る火の手に屋敷が全焼。逃げ遅れた両親は屋敷もろとも…。 一瞬にして三人姉弟妹は孤児となった。
孤児になった子供は近縁の者に預けられるが世の常。 その通俗に習うかのように、三人も我が家を後に見知らぬ土地へ。 忌明もせぬ内に叩いた扉は「酷薄の音色」を響かせた。
● コメント ● 見所はズバリ「弟くん」 リアム・エイケンだと言えましょう。 真おいしい処を持っていきます、この少年。 おいおい、歴戦の兵ジム・キャリー差し置いてヒヨッコにいい顔されてんのかよ、全く。何考えてんだか。駄作だな、こりゃ。 「思いましたか?」 あなたの思うそのヒヨッコ君。成りはヒヨッコなれど、演技までヒヨッコじゃございません。ちゃんとした牙を持ち作中に噛み付くその演技たるや、妙は妙でも絶妙ときております。とりあえず子役を侮るなかれ。その本質がここにあります。 さて、では物語はどうなんだ、ということですが。 雰囲気は其処彼処に不思議臭が漂ってます。かといって、本当に非現実で塗り固められた世界がそこにあるのではなく、飽くまで現実にひょっこり生じた狭間での物語。現実の中にしっかりと三人姉弟妹は存在し、現実という土台でもがき足掻いてくれます。されど世界には非現実の靄が立ち込める、といった香辛料はお約束でしょうか。出来損ないの非現実より、出来過ぎた現実の方がよっぽど現実に非ず、そう素直に思わせてくれます。言い得て妙なのはそれもそのはず。この映画が「妙」なのですから。 ただ物語が進行するにつれて判明する事実。これに対する説明が甚だ薄弱で微小なことだけは残念でなりません。「全てをすっきり」が好きな人は恐らく「???」が多く残ると思われます。ボクもかなり残りました。少し端折り過ぎた感は否めないと思いましたね。「こんなのを好き好んで見るような奴だから、それくらい想像で補えるかと思ってたよ」なんて言われたら苦笑するしかないですが。まあ、それでもご破算にしてみれば、プラスになる要素は大きいと思います。ボクはあまりジム・キャリーが好きではないですが、それでも三きょうだいの行く末に思わず手に汗握ってしまいましたし。 とりあえず、もし週末見る映画が決まっていないのでしたら「見てはいかがでしょう?」とだけ言っておくとします。 (7/10)
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