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クリエイター名  思遠
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主人公 神原卓(カンバラタク)
ヒロイン牧野水奈(マキノミナ)うっかり転んだりよく何かにぶつかったりしている。最近ファミレスでバイトを始めた。よく失敗していて自分に自身がない
友人 高川晃一(タカガワコウイチ)

授業が終わり、賑やかになった放課後の教室。
教室のあちこちでクラスメイトの談笑する声がしている。
卓はそんな様子を自分の座席に座りボーっと眺めていた。
牧野「きゃっ!」
卓 「のわっ!?」
頭に鈍い痛みが走りる。何が起きたのかすぐにはわからず恐る恐る頭を上げてみる。
と、申し訳なさそうにこちらを見ている女の子と目があった。
卓 「お前か?」
牧野「ご、ごめんなさい。頭大丈夫? 少し急いでたから、鞄を取ろうとして慌てち
   ゃって……そしたら、神原君の頭にぶつけちゃったの。」
卓 「まだ少し痛いけど多分大丈夫。今度からは気をつけて。そんなにドジだとまた
   被害者が出るから」
牧野「あっ、はい。ごめんなさい。あ、あの……」
卓 「牧野、急いでるんじゃないの?」
牧野「そうでした。では神原君さよなら、お大事に!」
卓 「痛い…………」
(30分ほど眠っている)


高川「あれー? まだ帰ってなかったか」
卓 「ん? ああ、寝てた」
高川「なんでかはまあいっか。なあ、卓、ファミレス寄って行かねえ?」
卓 「いいけど、なんでまた……」
高川「にひひひ」
卓 「何?その奇妙な笑い方」
高川「別に?」
卓 「さっさと行くか
高川「相変わらず暇してんなあ」
卓 「そっちもな」

(ファミレス店内)

店員「ご注文、お決まりになりましたら、そちらのベルでお呼び下さい」
周囲の客を見ると学校から近いためうちの高校の生徒が何人かいる。
卓 「どれが美味しいんだろ」
ラーメンを食べに行くのが当たり前となっていたのでファミレスの豊富なメニューを前
に悩んでしまう。
高川「とりあえず餃子だ」
卓 「それじゃあ、わざわざこっちに来た意味ないって」
ピンポーンと高川がベルを押した。
まだ選んでないのに酷なことをしてくれる。
高川「ハンバーグ定食で」
???「あっ、いらっしゃいませー」
(???は牧野)
高川「よっ! やっぱバイトしてたんだ」
???「あ、知ってたの?」
卓 「やっぱ魚、いや肉が良いか……」
顔を上げて注文する。
卓 「俺は焼き肉定食」
???「あわわっ! えっと……はい、かしこまりました」

卓 「なんか可愛い子と話してたけど知り合い?」
高川「ぶっふー。それ本気で言ってんの?」
卓 「笑うなよ」
高川「あっはっは! ダメだお前」
卓 「殴られてちょっと記憶が混乱してるかも」
高川「おいおい……それはねーだろ」


???「お待たせいたしました。こちらご注文の品です」
高川「腹ペコだから待ち遠しかったー! いただきまーす!」
卓 「はっ!?」
???「な、何か?」
卓 「さっきの! うっかり人にぶつかって来た子!」
牧野「そんな呼び方しないで…… さっきのは本当にごめんね」
卓 「いや、もういいって。牧野が急いでたのってバイトだったんだ」
牧野「正解!」
卓 「晃一、もしかしてここに来たのって牧野が居るからか?」
高川「ま、そうなるかな。可愛い子でしかもうちの学校の生徒がいるっているって聞
   いたから誰かと思って確かめに来たんだよ。そしたら牧野だったわけ」
卓 「可愛い制服だ。牧野に良く似合ってる。学校であったときと雰囲気が違って
   てちょっと別人かなって思ったよ」
店員「牧野さーん。そっちのテーブル片づけお願い」
高川「おい、卓。あんまり話し込んで仕事の邪魔しちゃ悪いだろ」
牧野「あ、ありがとうね。神原君。それじゃ、私行くね」
なんだか女の子らしい可愛い子だなと思いながら料理に手を付ける
卓 「……美味しい」
高川「…………だな」
たまには……ラーメン以外のものが食べたくなったらまた来てもいいかな
 
 
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