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クリエイター名 |
葵 藤瑠 |
コメント |
初めまして。葵 藤瑠と言います。▲ほのぼの・恋愛未満のじりじりとした、付かず離れず物が好きです。▼ラブラブは……現在修行中。▲一人称、三人称の使い分けが出来ているかどうかは微妙な所ですが、出来うる限りやろうと思ってます。どうぞ宜しくお願いします。 |
サンプル |
あなたを奪いに…
村の存続の為に。 人身御供のように輿入れが決まっていると聞かされたのは、十六になったその日の朝。 「うちはそんな話聞いておへん。うちがこの家を継ぐんやろ? 何で他の土地へ追い遣られるん?」 声を荒げる事はしない。ただ、内に秘められずに漏れる怒りが、その逆立つ柳眉に現れている。 「お前なら、近隣の村との連結を図らねばこの村も危うい事ぐらい熟知しているはずやな?」 子供だからと責任逃れをするのは赦さないと言外に込めた父の言葉に、膝の上で握り締めた指に力が篭る。
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