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クリエイター名 |
柚木 楓 |
コメント |
柚木楓でございます。以後お見知りおきを! 得意分野は恋愛物です。ファンタジー、現代、どちらでも対応できます。ただ物凄く暗いお話などは苦手です。もちろん書けと言われれば、死に物狂いで書かせて頂きます。コメディーなども得意とする部分なので、是非一度ご用命くださいませ! |
サンプル |
<あくび>
君が、僕の隣であくびした。 ちっちゃく、ちっちゃく。 本を読んでいる僕の横で、雑誌をめくる君。
部屋はそんなに狭くない。 だから、もっと離れて座ったっていい。
<入道雲>
「なんで夏になると、入道雲ができるんだろう?」 「……夏ですよって言ってるんじゃないの」 「なるほどね」
いつもの帰り道、遠回りして土手へ行く。 あいつはすぐに寝転んで、気持ちよさそうに笑う。
<魔王という仕事>
青く澄んだ空に、ぽっかりと迷子のような雲が一切れ。 遠くの方から聞こえる家畜の声が、どうしようもなく欠伸を誘う、そんな牧歌的な午後、この風景に似つかわしくない真っ黒な衣装の二人組が姿を現した。 「魔王様」 「……なんだ」 眉間にしわを寄せながら、『魔王』と呼ばれた男が欠伸をかみ殺して答える。 腹に響く低音、見上げるほどの長身、長い黒髪。
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