|
クリエイター名 |
やまかわくみ |
コメント |
初めまして!やまかわくみと申します。ほのぼのしたお話を書いて行こうと思っていたのに何故かコメディばかり書いてる現状です。そんな自分が大好きです(痛)。……せめてサンプルはほのぼのに。そんなへたれですが、あなたのどんなご要望にも応えられる様頑張りますので、どうぞよろしくお願いします! |
サンプル |
再会
「よし、もう上がってもいいよ」 常連さんに熊さんと呼ばれている、体格の良い口ひげの店長の言葉に、翔子は少し間延びした返事をしてテーブルを拭く手を止めた。 住宅街の中にある、レトロと云えば聴こえは良いが、古めかしいの方が似合う喫茶店。四人掛けの五つのテーブルには、今は誰も座っていない。お世辞にも流行っているとは云えないこの店で翔子がバイトを始めてから、一週間が経とうとしていた。 元々店長とその奥さんの二人でやっていたこの店に、翔子が客として来た事は無い。 大学を卒業してから就職もせず、至極中途半端な毎日を送っていた翔子は、親の小言を避ける為に近所をぶらぶらしていた。そしてこの店入り口のバイト募集の張り紙に、履歴書も持たずに面接を願い出たのだった。
|
ホームページ |
|
|
|
|