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クリエイター名 |
本間良太 |
コメント |
推理小説、探偵小説を中心に書いています。SF、ホラーなども書きますが、流行(はやり)のものは書けません。エッセイ、コラム、評論などは、毒舌が過ぎるので商業向けでないかもしれません。 まあ、「いっぺん書かせてみて?」としかセールスコメントがないんだよなあ(笑)。
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サンプル |
サンプル1
くそう、なんて暑苦しいんだ。 俺は届いたばかりの「そいつ」に身を包みながら思った。それに(英語でよくわからないけど)、水洗いもドライクリーニングにも出せないみたいだ。汗臭くなったらどうやって洗濯するんだろう。 ゴム製のウエットスーツみたいに、「これ」は俺の肌にビッタリと密着し、通気性が悪いためか、裏地と皮膚の間がヌルッと汗で滑るのがわかる。不思議に呼吸には支障はないものの、クーラーもない俺の部屋では、不快指数120パーセントという感じだ。 確かに普通はS、М、Lだよな、あのホームページの入力フォームには、身長、体重だけじゃなく、胸囲とウエスト、腰廻りをメジャーで測って、股下から踝までの長さまで正確に記入するように指示してあった。道理で届いた「こいつ」がピッタリな筈だ。丁度スピードスケートの選手が着ているやつみたいだ。 これでいいのか?これで本当に俺は、108つのクンフーアクションとモハメッド・アリの10倍のパンチ力、垂直跳び10メートル、幅跳び30メートルのジャンプ力を手に入れたのか? うーん、全然実感が無い。なんかおかしい。こんなはずじゃないぞ。畜生、こんなことならもっと英語の授業を真面目に受けていれば良かった。
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