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クリエイター名 |
大樹 |
コメント |
こんにちは。大樹(たいき)と申します。 シリアス物・心理描写が得意です。現代もの・BL・童話等も書けます。 何でも書けるわけではありませんが出来る限り色んなことに挑戦していきたいと思っております。 依頼には、ご要望にはお応え出来る様精一杯頑張ります。宜しくお願い致します。 |
サンプル |
サンプル1
少女は駆けていた。 ぜいぜいと呼吸が荒く、汗が目に入って痛い。だが体はどこか機械のようにただ繰り返している。足を出来る限り速く動かして速やかにこの場を離れなければならない。走る走る走る。 そこに感情は介在しない。それは義務だった。走らねばならない。走り続けねばゆるされない。 辺りは茫洋として暗かった。光とは何であっただろうか。 高い靴音がひっきりなしに響いている。少女は追い立てる靴音を振り払うように右へ左へと何度も曲がった。 人工的なセンサーライトだけが鈍く明滅している。
サンプル2
一歩足を踏み入れる度、身体に何かが浸透しては何かが吸い取られていくような錯覚を覚える。 かつん、かつん、己の靴音だけが響いている。 一度床石を踏み鳴らす度様々な方向から音が反射しては消えていった。 毎度のことながらこの回廊は永遠に続いているのではないかと訝む。 淀む闇と、精一杯存在を主張する靴音。 奥の奥、そこに気配がある限り、この空間には自分以外の生物は存在しない。それは、何者も存在するはずのない空間であるが故に。
愛しのストーカー
◆BL短編・一人称サンプル・ギャグ
まだ21時過ぎだというのに、大通りから一歩離れてしまえばもう真っ暗だった。 外灯は思い出したようにぽつぽつと立っていて、そのうちのいくつかは消えかかっている。 家に帰るにはどうしてもこの薄暗い道を通らなければならない。しかもすぐ横は竹林で、マンションが左隣にあるものの道路からは少し距離がある。 どう考えても女の子の一人歩きにはとても薦められないような場所だった。
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