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クリエイター名 |
とだ 遠夢 |
コメント |
皆さんこんにちは、こんばんは、おはようございます。とだ遠夢と申します。 特に分野を特定はしていませんが、小説はファンタジーや現代もの、詩は明るめな雰囲気の作品が多いです。 力の及ぶ限り、精一杯お仕事させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 |
サンプル |
『黄金の刻、うつろう日々』一部抜粋
※現代もの
「空を見ていたの」 空を、と鸚鵡返しに彼が呟く。それに軽く頷いて、玲は話を続けた。 「随分、空が遠くなったなぁって」 改めて言葉にすると、再び寂しさのようなものが込み上げてくる。
『小さな 小さな 物語 その4〜聖なる炎〜』一部抜粋
※ファンタジー
森の木陰に、ちらちらと光が差し込む。時の流れをゆったりと感じる、うららかな春の日。風に伴う葉擦れの音が、川のせせらぎのそれを思わせながら耳を過ぎていった。 その音に混じって、かすかに動物の声が聞こえる。鹿か、狐か。野犬や狼だったら逃げなければならない。 年下の子どもたちから逃げる間に遠くに来過ぎたか、と反省し、エルリオは茂みの影から顔を出した。ついでに 息をついて、腕をほぐす。長い間隠れていた所為か、関節が少々強張っていた。 服についた汚れを軽く叩き落として、耳を澄ます。
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