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クリエイター名  真野橋ヤツカ
コメント  趣味で細々と自作小説を書いたりなどしてる、アングラ作家(?)。
このたび、こちらでライターをさせていただくことになりました。

仕事では文章やキャッチコピーを考える事多数。

選んでくださったお客様には精いっぱいお答えしようと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

サンプル サンプル1:異能もの

1:

「面白い見せ物じゃない、やって見せてよ」
 夜闇に蝋燭の明かりだけが頼りの朽ち壊れた神社の神殿内で、彼女は肩胛骨まである雪色の髪をかきあげ、眼前の怨敵に言い放った。
 すらりと延びる肢体を股近くまで切れ込みの入った細身のロンタイで覆い、上半身にはチューブトップ一枚のみ。そして両腕には、時季はずれの肘まである紐でくくられた長い革手袋。ファッションモデルのように仁王立ちする彼女は、好色そうな笑みを見目麗しき顔に張り付かせ、白く濁った対の瞳を愉悦と共に細めていく。その表情は、人であるはずの彼女の方が人で無しに見えてしまうほどに美しく歪んでいた。
 そんな女に対しているは、"鬼"。昔話に出てくる風貌そのものの、旧くから存在する身の丈2mを越す人外は、人質を取られているにも関わらず強気な姿勢を崩さぬ白髪の女に一歩たじろいでしまう。しかし、負けじと腕に抱いた少女の腕を高々と引き上げ、牙が生え並ぶサメのような口から人の語を紡いだ。


サンプル2:戦争もの

厚い黒雲が空を覆う夜。森林の中を、連続した銃撃音と樹木の倒れる音が響く。
 遠方の小さなノズルフラッシュを灯りに木々の合間に浮かび上がるのは、群青色をした10mほどの大きな鉄巨人――通称“DOLL”と呼ばれる、陸戦用の人型戦車。
 装甲の表面から降雨による水蒸気を発する"DOLL"の手には、人間用のマシンガンをリサイズしたような無骨な銃器が握られていた。腰部のファンから、動力である"セフィロティス鉱石"の反応音が低く唸りをあげる。人の顔を模した頭部に点る、まるで目のような2つのモノアイが、せわしなく動く。
どこからか聞こえていた銃声が、唐突に止んだ。
 静寂から一拍置いて、爆音が木々の間を駆け抜ける。熱風が"DOLL"を包み、周囲の木々ごと揺さぶった。


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