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クリエイター名 |
霜月玲守 |
コメント |
コニチハです。霜月玲守(しもつきれいも)と申します。異世界・現代ファンタジー、心理描写が好きで、歴史小説や推理小説が苦手です。読後に何となく心に残るような文章を目指しておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 最新の動向はこちらを参考にして下さい。 http://bbs10.fc2.com/php/e.php/reimo_omc/ クリエータショップ「大根小部屋」 http://omc.terranetz.jp/creators_room/room_view.cgi?ROOMID=0125 |
サンプル |
荒野
<荒野>
僕の意識は僕だけのもの。他の誰にも汚させたりはしない。
夜の闇に、一人の少年が飛び立った。高層ビルの屋上から、ふわりと。夜の闇に少年の持っている白い大きな布がはばたく。……そう、字の通りはばたいたのだ。本来布の持つ性能とは別に、はばたくと言うことを成し遂げるその布。それは少年を優しく包み、かつ空へとはばたく。 「ああ、今夜も」
水華
水華
何時の頃からだっただろうか。もしかしたら生まれた時からかもしれないし、ついさっきからかもしれない。きっと、そのような事はどうだっていいのだと思う。こうして私が存在しているという事だけで、ただ、それだけで全ては成り立っているのだから。 『何を見ているの?』 トウヤが私にそっと囁く。私は小さく笑い、「何も」と呟いた。トウヤは私にとって一番大事な他人。他人の中で、トウヤが一番大事。ほら、親兄弟は別じゃない?家族はまた別次元のものだから、トウヤと比べる事すら馬鹿げている。だから、トウヤが一番大事だと明言しても間違いじゃないと思う。 『そう。何か、熱心に見ているようだったから』
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