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クリエイター名 |
流伊晶土 |
コメント |
初めまして!流伊晶土(ルイショウド)と申します。ジャンルを問わず、幅広く書かせて頂きたいと思ってます。ファンタジー、歴史、SF、コメディ、恋愛、ネタがあれば推理もの、などなど。学園ものは苦手ですが。一番好きなのはやはり、RPG的剣と魔法の世界でしょうか。小説の中に一場面、美しい情景か、ハッとする展開を入れたいなというのがいつも願っていることです。どうぞよろしくお願いします。 |
サンプル |
サンプル1
☆女王の電話☆
それはとても大きな城だった。 僕はフリーライター。建国500周年を祝う行事を前にして、今日、女王を取材する仕事が入っていた。 門のスケールに圧倒されながら、僕は広い前庭を車に乗って進む。運転手まで声が届きそうにないほど細長い車。警備の者が両脇に座っていた。 玄関につくと、古風な城によく似合う執事が出迎えてくれて、中へ案内された。城の中、見る物すべてに圧倒されたことは、言う必要もないだろう。女王の部屋へ着くまでの長い距離、どこをどう歩いてきたのか覚えきれるわけがなかった。
サンプル2
☆オアシスと船酔い☆
昨夜見た夢の中で、海を越えて外国へ行けと導かれたサキは、さっそくそれを実行することにした。電車で海の近くの駅まで行って、海岸の奥深くまで歩いて、1時間ほど親指を立てていた。 一隻の魚船がサキの前に停泊してくれた。乗るかい?と聞かれたので、うなずいた。船酔いが心配だと行ったら、船長が遠い砂漠で生活する船酔い男の話を聞かせてくれた。その話を聞いているうちは、船酔いのことを忘れられた。船酔い男は、世界中で船酔いに困っている人々を助けることを仕事にしているらしい。 3週間ほど漁船で旅するうちに、サキと船長は結婚することにした。何度か港に着くたびに船から降りるチャンスはあったのだけど、サキは船長のことが気になって降りられなかった。だけど、結婚するとは思ってもみなかった。船長がもっていた結婚届けに署名し、紙は瓶に詰めて海へ流した。 3年が過ぎるとサキは妊娠し、女の子を産んだ。魚を捕って港で売る、という生活だったから、家計は苦しかったが、女の子はすくすくと育った。船長の足腰が弱ってきたころには、娘は立派な漁師となっていた。もう家族にはなくてはならない人物に成長していた。
サンプル3
☆プロファイラー幼稚園児!☆
「犯人はあなたね、トロくん!!」 さっちんが、小さな右手の小さな人差し指をトロに向けて、そう宣言した。 「ぼ、ぼくじゃないよぉ。違うよぉ、さっちん!」 トロは泣きそうになりながら、首をぶるんぶるん振る。
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