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クリエイター名 |
小枝野カケス |
コメント |
初めまして小枝野カケスと申します。思いがけない機会を頂き皆様とお会いできること。嬉しくてドキドキしてそれが過ぎて少々怯えております。得意は現代・シリアス・童話など。思えば子供を主人公にした話を多く書いてきました。それ以外も力の及ぶ限りキャラクタさんの声に耳を澄ませて挑戦していきたいと思います。苦手は推理。3行で犯人を当てられてからトラウマです。読み手様も書き手もともに楽しい物語が目標です。 |
サンプル |
星綱引きの犬
■星綱引きの犬
その日までショータは、大きく力の強い者が、小さく力の弱い者を守るのだと思っていました。 親が子供を守るように。子供がさらに小さな弟や妹を守るように。 ショータにはお父さんがいません。
夜を盗む子供
■夜を盗む子供
―――なにが欲しいの。どれを取っていってもいいよ。なにを奪っていってもいいんだ。だから願いを叶えてください。一つだけでいいんだ。大切な人の、願いなんだ。
ハーフトーン
■ハーフトーン
卒業式といっても、特別な感慨はなかった。 皆のように、僕は騒げなかったし、開放感もなかったし、もちろん泣けもしなかった。興奮も喪失もない。退屈とも少し違って、ぼんやりと壇上を見ている。 卒業が、一つの季節の終わりを明確にするための儀式だとすれば、僕の卒業式は半年前に終わっていた。
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