t-onとは こんにちは、guestさん ログイン  
 
総合TOP | ユーザー登録 | Myページ | 課金 | 企業情報

 
 
クリエイター名  緋宮 維織
コメント  貴方を泣かせたい。それが私の想いです。
シリアスな中にも安らぎのあるストーリーを得意としております。
恋愛モノを中心に、ミステリアスな展開、切ない物語を綴ります。
彼と彼女、彼と彼でも大丈夫。大人向けの表現も可能です。
主なジャンルは、歴史(日本史)/ファンタジーなど。
心理描写が多く、感情移入できる物語をお届けします。
サンプル 夢の終わり −土方歳三−


 夢の終わりは、近付く炎の気配がもたらした。

 「副長、こんな所にお出ででしたか」
 ひかえめな声は、側仕えの隊士。手に提灯を提げている。その火の灯りと辺りの暗さから、もう疾うに戌刻を過ぎているのだと知った。気付けばだいぶ冷え込んでいる。外套を羽織っていてよかったと立ち上がれば、まだ少年の隊士は安堵の表情を見せた。
 「斉藤先生がお探しです」


あいしてる


 言葉にはできなかった。

 ふとした時に、それは何の予兆も無く。急襲とも言っていい恐ろしさで私を苛む。
 家にいても、仕事をしていても、駅へ向かう道を歩いている時でさえ。
 胸を刺し貫かれたような、この痛み。


謹賀新年


 気付けば流したまま放っておいたテレビから華やかな声、そして窓の外からは盛大な花火。

 「……あ、嘘!?日付変わった?」
 慌てて目の前に開いたディスプレイの隅の時計を確認した。ああ、丁度零分。元旦になってしまった。
 「仕事中に年越すなんてサイアク……」

ホームページ
 
 
©CrowdGate Co.,Ltd All Rights Reserved.
 
| 総合TOP | サイトマップ | プライバシーポリシー | 規約