|
クリエイター名 |
グロック |
コメント |
はじめまして。 新規登録させていただいたグロックです。 得意なジャンルはファンタジーとSFです。 自サイトでも作品を公開していますので気軽に遊びに来てください。
http://bladesofbraves.web.fc2.com/
|
サンプル |
戦闘描写?@
その時―― 闇の帳(とばり)の奥で、扉が乱暴に開け放たれた気配があった。 「誰っ!?」 セフィナが叫びを上げた一方で、白刃を抜き放ったルシェルは気配の進入してきた方角へ進み出ていた。 複数の足音が上から降りてくる。 ゴッ、ゴッ、ゴッ、と鉄靴が階段を踏み鳴らす音が鼓膜を揺さぶった。
戦闘描写?A
「逃げないのだな?」 黒鋼(くろがね)の甲冑に包まれた男の表情は相変わらずわかりにくかったが、その口ぶりから余裕の色は消えていない。嘗められている、と感じる。 「ああ」 「ならば――」 男の言葉尻は、自ら繰り出した戦斧の一撃によって呑みこまれていた。 リオナは屈むようにして初撃の薙ぎ払いを回避していたが、ごっ、という斬圧に背中を叩かれたときは思わず全身を冷やりとしたものが駆け抜けた。
情景描写
人の足跡が辛うじて見分けられるほどの隘路の両脇に、リオナの背丈ほどの高さに生え揃った大泡立草(オオアワダチソウ)が無数の黄色い花弁を色づかせて揺れていた。 つがいと思しき赤蜻蛉が仲睦まじく絡み合いながら頭上を追い越していく。 右手には天然の土手のように盛り上がった丘が続き、視界の半分を埋めている。左手には欝蒼と茂る竹林が一面に広がり、蒼穹を覆い隠さんばかりに重ね合わせた枝葉をそよ風の中に躍らせていた。竹林のさらに奥には霊山アンデアドの山上に源泉を持つエル川が、その清らかな流れを大地に横たえている。 南へ流れるこの川がどこへ繋がっているのかはわからない。海へ向かうのか、それともどこかで乾いた大地に飲みこまれてしまうのか―― しかしながら、この辺りの自然が回復していることは確かだった。 人びとが「大地は枯れてしまった」と嘆くように、リオナたちの生活圏の外では荒涼とした砂漠が拡がっている。
|
ホームページ |
|
|
|
|