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クリエイター名 |
日向葵 |
コメント |
はじめまして、日向 葵(ひなたあおい)と申します。ほのぼの&コメディなお話を一番得意としておりますが、甘甘恋愛(男女もBLも好きです(笑)、シリアス、ダークなどもかなり好きです。得意ジャンルはFT全般―現代、未来、異世界などなど。苦手なものは推理もの。登場キャラには必ずなにがしかの活躍シーンを(特に複数人が出る調査依頼などでは)が標語です(笑) |
サンプル |
サンプル1
噂が本当ならば、彼(か)の少年の年齢は十四歳。 薄茶の髪に、黒いバンダナ。動きやすそうなローブに身を包んだ少年は、藍の瞳で不敵に微笑んでいた。 人相の悪い屈強の男たちが十数名、少年の周りを取り囲んでいる。 遠目ではあるが、見た限り少年は強そうではないし、むしろ細くて華奢に見えた。だがそれにも関わらず少年は、余裕綽々の表情で男たちに楽しげな瞳を向けていた。 「それでこそ呼び名に相応しいってものです♪」
オリジナルFT小説「TEAR」より〜戦闘描写
風が、掠めた。 それが彼――フェルナンディアの放った数本の羽根であることに気付いたのは、アルドが駆けて行く先に目を向けた時だった。 フェルナンディアが流れるような動作で腕を振る。直後、フェルナンディアの手元から飛ぶ数本の黒い影。 ディスタはエレアに向かってにこりと笑みを向け、すぐに真剣な表情を見せた。 「エレアちゃんはここで待っててよ。すぐ終るからさ」 ディスタが何か小さな呟きを漏らしたとほぼ同時に、周囲の緑が動く。木々は、まるでエレアを護ろうとするかのようにエレアの周囲を囲んだ。
東京怪談同人誌「空色の海」より〜ほのぼの
その日も草間興信所は、賑やかだった。いつもに比べればたむろっている人数は少ないのだが、一人で数人分騒がしいのが来ているのだ。 デスクの椅子に座ってため息をつくのは、興信所の主・草間武彦。 賑やかなお客に困ったような……けれど楽しそうな微笑を浮かべてお茶やお菓子を用意している武彦の義理の妹・草間零。 何故かソファーに座らず、書類の散らばるデスクに落ち着いているのは押しかけ居候神様、桐鳳――幼い少年の姿をしているが、その正体は炎を司る鳥、鳳凰だ。いまどき珍しい和装で、髪と瞳はどこにでもいそうな黒と茶色。にこにこと温和に笑う表情は外見通りの年齢にも見えるが、けれど瞳の奥には、十歳かそこらの外見には似つかわしくない、大人びた光が見え隠れしている。 騒ぎの中心となっているのはテーブルの上で頬を高潮させて熱心に喋る、ピンク色の髪と新緑の瞳の彩りと、まったく同じ姿形を持つ小さな二人。ただし小さいというのは外見年齢ではなくサイズそのもので、背には薄い半透明の羽がある――妖精というヤツだ。 「あのね、あのね」
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