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クリエイター名 |
紅白達磨 |
コメント |
はじめまして。紅白達磨と申します。 その物語固有の雰囲気をいかに表現するか、それを第一と考え、目下勉強中です。 得意なジャンルはファンタジー、コメディ、アクション、恋愛ものなどで、推理、メ カ、SFなどは苦手のジャンルにはいります。 物語を文章にするということは、人に服を作り、着せるということに酷似している と考えています。 サンプルをご覧になり、私の作る服を気に入ってくださった方は、是非ご連絡くだ さい。 |
サンプル |
サンプル1
重厚にして壮麗。処女雪を思わせる白色の城壁、城の四方に聳え立つ塔は天を突かんばかりである。周囲には清冽な湖が広がり、その水面では艶やかな姿をもつ人魚(マーメイド)たちの姿が見て取れる。鳥人たちが飛び交う上空では蒼穹の空に赤、黄、紫、緑、その他の多彩な色が交じり合い、時折、日の光で白銀に輝く城壁へ、小さないたずら雲が陰を落とし去っていく。それでも、この城の美しさは少しも損なわれることはない。 人はこの世界を、天界、と呼ぶ。 そしてこの城の名はパレスティア城。 謁見の間へ続く廊下。長い長い、その薄暗い廊下を一人の男が足早に進んでいた。 石畳の床と同じく、その両側の壁には石造りの灯籠が据えられている。 昼間だというのに灯された灯籠によって閉じられた空間は明茶色(ベージュ)に染められ、闇の中では規則的に配置された灯がゆらゆらと進むものを誘うように艶美に揺れている。カツッカツッという足音が灯を更に揺らすように流れては、震え、消えていく。
戦闘サンプル
怒号一声。男は叫んだ。巨躯の身体から発せられた凄まじい気に石壁が激しく震える。丸太のような腕が膨張し筋肉の一つ一つが膨れ上がり赤黒い血管が表出する。声と共に男は自分の一回りもふた回りも大きい巨大な鉄球を撃ちだした。 回転し渦を巻き、轟音が鳴り響く。 弾丸のごとく飛来する鉄球。ジェイドはそれを臆することもなく上体を屈め間一髪のところで避ける。そして地を這うように鉄鎖の先にいる男に突出した。 疾風のように駆けてくる。男はそれを阻止すべく二度三度、鉄球へ繋がる鉄鎖を引き動かした。 途端に鉄鎖がうねりだす。鉄鎖とはいえ、その大きさはジェイドの上半身ほどある。並みの人間であればたやすく骨を粉砕されるだろう。蛇のように左右に揺れる鉄鎖。それが突如、勢いよくジェイドの側面から襲いかかった。 ジェイドは跳んだ。石畳の床を踏み砕くほどの踏み切りをつけ、高く舞いあがる。
サンプル3
日も暮れ、辺りはすっかり暗くなっていた。 魔法によって作られた小さな、いつもの光灯が城下のあちこちで建物を照らしている。 二人は広場の噴水のもとにいた。 噴水の水の底には光灯が設置されており、反射した光が噴水の周りを照らしている。 人の姿はない。祭りの締め括りとしてあがる花火をしっかりと見るために大通りのほうへ移動しているためだ。 「あ〜、楽しかったぁ」
コメディサンプル
……神。人間たちはおれのことをそう呼ぶ。 そう言われれば聞こえはいいが、実際は何も変わりはしない。 人間たちがそうであるように、俺も飯を食い、生き、年老いていつかは死ぬ。そこには浄も不浄もありはしない。早いか遅いか、ただそれだけだ。 確かに俺たちは人間よりも死ぬまでの時間が多くある。だがそれになんの意味がある。ただ毎日をなんとなく生きるだけの人生に……。 しかし、いやだからこそ、俺には譲れないものがある。 夢、金、恋人、家族……それは人それぞれだ。
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